制作部の姫野です。
去年の4月に入社したため、もうすぐ1年ということになります。
成長できてるんだろうか…そんなことを考えだすとうわああぁぁってなりそうので、あまり深く思いつめないようにはしていますが、それでも多少なりとも変わってきた実感があるのが
「デザインに対する考え方」
だと思います。
昨年の6月、初めての大きめ案件である、既存サイトのリニューアルデザインを任されました。
コンセプトは特に伝えられず、”おまかせ”だったこともあり(今思うとなかなかハードル高いです笑)、
「今のデザインは固い気がするから、親しみのあるイメージにしよう!」
「こういうテキストの配置が流行ってるから、取り入れよう!」
…と自分の中で好き勝手に組み立てていきました。
社長からのアドバイスもいただきながら、意気揚々と3案のラフ提出。
しかしお客様からのご意見は厳しいもので、
「もっとかっこよくしてほしかった!」
「こちらの意図がまったく伝わっていない!」
「やっぱりこの部分はこうしてほしい」
と、膨大な修正が来ました。
最終的にトップのデザインを仕上げるのに1か月以上かかってしまったのですが、その時はまさしく「いいデザインって何だ?」という大きな壁にぶち当たっていました。
誰かに簡単に教われるものではないとわかっているからこその行き詰まりもあったと思います。
いいデザインができれば、もっとセンスのいいデザイナーだったら、こんなに悩まないのに…
10案以上のラフを出しても決まらないなんて、よほどセンスがないのか…
と。
その時の自分にこう言いたいです。
開き直りかよ…
とこう思えるのは理由がありまして、先週、初めてお客様との初回打ち合わせに同行したからなんです。
(かねてからお客様の元に行ってみたいという意見が部内であり、社長に機会を作っていただき実現しました。)
お話を伺いながら、普段はどんなステータス(性別・年齢・収入・家族構成)の顧客をメインターゲットとしているのか、会社として大事にしていることは何か、ものづくりにおいてこだわっていることはあるか、Webサイトに何を期待しているか、事前に用意したヒアリングシートには書ききれないほどの質問事項が浮かんできました。
残念ながら自分はべしゃりがへたくそで、要点がまとまっていない質問を浴びせてしまいお客様が何度かキョトンとされていたような気がしますが、そんな中でも要望を聞き出す作業にどこか「これだー」と思う自分がいました。
デザインはコミュニケーションであり、思いやりなんだなぁと感じました。
PCデスクの上で、こうかもしれない、ああかもしれない、と考えるのは必要な作業ですし、とってもクリエイティブな時間ですが、今考えれば見知らぬ相手にラブレターを書きなぐっているようなものだったんだな、と思います。
もちろん、情報が全くない状態からラフデザイン(ラブレター)を提出し、お客様からの修正依頼(お返事)をいただくことではじまるコミュニケーションもあります。ドキドキではありますが、仕事となると、やり取りが多くなってしまうのは非効率さが否めないです。
2年目は、素敵なラブレターの書き方をもっと磨きつつ、二代目デザイン番長としてみんなのデザインに茶々を入れつつ、少しでもお客様のもとに足を運びたいです。
これまで読んでよかったと思ったデザイン本を一つ紹介します。
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「デザインの基本の4原則(近接・整列・反復・コントラスト)」を基準に、いいデザイン・悪いデザインの具体例が網羅されています。
あめりかんちっくなノリですが、画像が多いので読むのに半日もかからないです。おすすめ!